カリフォルニア州にあるオーガニック農園「Halcyon Farm」を取材!

GONNA DAYSでは、自社農園の「Mr.ベジろべぇー」で美味しい西洋野菜を育てるため、定期的にカルフォルニア州の様々なオーガニック農家や農業法人を訪ね、日本との違いや最新の栽培方法、品種について研究しています。

今回はカリフォルニア州、アロヨ・グランデにて、オーガニック農法に基づき栽培をしている「Halcyon Farm(ハルシオン ファーム)」様へ行き、取材してまいりました。

取材に対応してくださったのは、農園スタッフのArielaさんです。

ーHalcyon Farmについて教えてください
Arielaさん:約30エーカー(約12ヘクタール)の農場で有機肥料を使用し、農薬を使わず年間約60種類以上の果物や野菜を栽培しています。近所の人や地元のバイヤーなどの皆様に向けて週3回ファームスタンドを開催。新鮮な野菜をお客様へ直接販売しています。

ー現在栽培している野菜の種類や生育方法について教えてください
Arielaさん:ちょうど今はいちごの収穫時期を迎え、農園では収穫の真っ只中です。
いちごの他にはとうもろこし、豆、ビーツ、ほうれん草、コリアンダー、赤キャベツ、かぶ、ラディッシュ、ルッコラ、ブロッコリー、コールラビの栽培をしています。
とうもろこしと豆は10(うね)に交互で植えて、3〜4週間で収穫を迎えます。
現在はビーツも小さな葉がつき始めたところで、他にもほうれん草、コリアンダー、赤キャベツ、ルッコラなどの葉物野菜が収穫時期を迎えています。
かぶとラディッシュは、2ラウンド目の栽培。隣り合わせに植えていたラディッシュは、かぶより先に収穫期を迎えて残りわずかになりました。ラディッシュなどの根菜類は、“パオパオ”と言われている畝カバーを被せて栽培しています。一方かぶはまだ実が小さい為、収穫時期ではありませんが、パオパオがないと小さなミミズが根から中に入り込み、実を食べてしまうので、パオパオはとても重要な役割を果たします。

 ー有機栽培を行う上で重要な点を教えてください
Arielaさん:毎年同じ場所に同じ作物を植えることはできません。
作物の植える場所を頻繁に移動することで、同じ害虫による被害や同じ病気が起こらないように防ぐ事が出来ます。土壌中の養分バランスを取ることが有機栽培にとって、とても重要です。 ー農家として大変なことは何ですか
Arielaさん:常に害獣被害には注意しなければなりません。
特に葉茎菜類は、根を食べるホリネズミがいるので週に34回トラップに掛け、ホリネズミを捕獲しなければなりません。その上、農園の周りにはとても頭の良いコヨーテがいるためトラップにホリネズミがかかると、匂いを察知してトラップごと盗んでしまいます。
トラップは安価ではないので、大変な作業と共に対応に困っています。

ー除草剤を使用しない有機農業において草むしりが特に大変かと思いますが、どのように対応していますか
Arielaさん:草むしりは、私たちスタッフがおそらく最も時間をかけている作業の一つです。(笑)
少なくとも農作業の約50%が草むしりと言っても過言ではないでしょう!
草むしりの方法として、回転耕運機があるので、植物のいない畝の間は耕運機で除草できます。また鍬で畝の除草を行ったり、必要なときは手作業で雑草を抜きます。
にんじんのような作物の場合、シーズンの初めに種を植え、にんじんの苗が出てくる前に一気に火炎除草で雑草を燃やします。これも雑草を除去する一つの方法です。 ー収穫シーズンで一番忙しい時期はいつですか
Arielaさん:ジャガイモの収穫シーズンが一番忙しい時期となります。
年間約27,000ポンド(12,247キロ)収穫しています。
全て収穫するには、今いるスタッフだけでは到底足りないので、その時期には外部のスタッフにも収穫作業を手伝ってもらっています。
収穫方法はトラクターを使用して地面からジャガイモを掘り起こしていくのですが、地面に横たわった状態のジャガイモを日光の下に置いておくと緑色に変色しやすいのですぐに拾わなければならなく、時間との勝負となります(笑)

取材農園:Halcyon Farm
取材日:2024年5月23日

 

 



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