【豊かな土プロジェクトVol.10】栄養分析結果発表!

豊かな土プロジェクト

豊かな土プロジェクト』では、畑を4つの区画に分けて栽培実験をしています。
各区画に千葉県の地域副産物の「海藻・貝殻・酒粕」をそれぞれ投入し、土質や野菜の美味しさが変わるのか?を研究しています!

プロジェクトの概要と前回までのストーリーはこちらからご覧ください♪

 

豊かな土プロジェクトイラスト4月から始まった「豊かな土プロジェクト」

野菜がおいしくなるように愛情をこめて育てていますが、野菜にどのくらいに反映されているのか、というのは実のところ分かりません。

「豊かな土プロジェクト」では、それらを客観的に評価することで品質を保証し、さらに良いものをお届けするためにどんなことをしたら良いのかを研究していきたいと思っています。
そんな思いで始まったプロジェクト第一弾もいよいよ、集大成。
12月に栄養分析に出したケールとニンジンの結果が返ってきたので、今回は結果をお知らせしたいと思います!

◆そもそも栄養分析とは…?
 ①糖度②抗酸化力③ビタミンC④硝酸イオン⑤食味 の5つの項目を評価します。
下の図のように、緑が平均値、赤色が依頼した野菜の数値となります。参考:一般社団法人 日本有機農業普及協会

 ①糖度②抗酸化力③ビタミンCは、高い方が良く、えぐみや苦みの元となる④硝酸イオンは少なくなるのが理想です。同じ品種の野菜でも、作り方によって栄養価は大きく違ってきます。
土づくりや栽培技術を高めることによって図の黄色の矢印のような方向にスコアが伸びていきます。
今回、肥料を変えて育てたニンジンとケールはどの様な結果になったでしょうか。

◆ケールの分析結果

ざっくりまとめると、
・全体的にビタミンCが少なめ。
・「無施肥」と「海藻」の糖度がやや低い。
・「無施肥(鶏糞のみ)」では養分が足りなかったためか、苦みやえぐみの元となる「硝酸イオン」が高い。

4区画の中で目立った変化は特に見られませんでしたが、畑でケール食べ比べをしたときに確かに感じた味の違い。あれは、栄養素のバランスの絶妙な違いによるものなのでしょうか。

◆食べ比べで一番好評だった「海藻」のスコア

食味の評価では、どの区画も「1~5」の5段階評価のうち4!
「シャキシャキとした食感で濃厚な甘みと旨味」としっかり評価頂けました✨

◆ニンジンの分析結果

ざっくりまとめると、
・「貝殻」の抗酸化作用が平均の2倍に!
・ケールの結果と同様に「無施肥」では「硝酸イオン」が高い。

◆一番成績の良かった「貝殻」のニンジンのスコア
お客様にも「あまくておいしい!」と好評いただいているニンジンですが、分析の結果はほとんど平均の範囲。
ニンジン・ケール共にまだまだおいしくなるポテンシャルが十分にあるということです。

プロジェクトを始めて1年しか経っていない畑。
すぐ結果に繋げるのはなかなか難しいですが、これからも土づくりを続けていくことで、土も野菜もどんどん進化していくのでは、と考えています。
日々進化していくGONNA DAYSの野菜をこれからも楽しんで頂けたら嬉しいです。